猫の嘔吐、吐き気
猫にも個体差がありますので、きれい好きな猫は特にグルーミングを頻繁におこないます。
猫はグルーミングで、自分の体全体を舐めて毛を飲み込んでしまうため、定期的に毛を吐き出すものです。
1回で吐き出す猫もいれば、何度も何度も吐こうと頑張って、2～3日後にようやく吐き出す場合もあります。
また、中には飲み込んだ毛を便とともに排出するため、吐かない猫もいます。
毛玉を吐かない猫は、飲み込んだ毛玉が胃腸に残ったままになり、吐き出せなくなる事もあります。
このように消化器官内に毛玉が残ったままになる病気を毛球症と言います。
猫は時々、胃がむかついた時に草を食べます。
これは食べた草が胃壁を刺激するため、胃腸に残った毛玉を吐き出す事ができるからです。
しかし、食欲がなく胃液だけを吐いている場合には、尿毒症や腎不全などで体内毒素が原因で吐き気が起こっている可能性もありますので、早いうちに病院で詳しい検査を受けるようにしましょう。
猫の嘔吐で最も多い原因は、腐った物や冷たい食べ物、異物の誤食などによって起こす急性胃腸炎です。
特にフードや食器のカビや細菌は、体内に取り込むと胃腸で増えて毒素を生産するため、慢性的な下痢や嘔吐、食欲不振を引き起こす恐れがあります。
単に毛玉を吐き出しているだけでなく、苦しそうな嘔吐の様子を見かけたら、フードや食器の細菌汚染や生活環境の雑菌などを取り除くため、食事の衛生管理や生活環境は常に清潔に保つように心がけましょう。
大切な愛猫が慢性的な嘔吐で苦しまないために、普段から室内は清潔に保つ事が大切です。